テクニカル指標の活用と応用
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テクニカル指標の活用と応用
◎MACD(指数平滑移動平均線を活用した指標)

◇MACDの考え方
 これは2本の移動平均線を利用するテクニカルですが、通常の単純平均で算出された移動平均ではないところに注意が必要です。移動平均といえばトレンドフォロー系(順張り)の代表的テクニックですが、MACDの場合は、その計算方法から一種のオシレーターであることがわかると思います。基本的な考え方は以下のとおりになります。
 ある時点での移動平均(EMA1)を求めるには、前日までの平均値Aに、きょうのYと前日Aの差、つまり(Y−A)を計算し、一定の数値Pをかけたものを加える。
 EMA1=A+P(Y−A)
そして、Pの値は、2÷(平均する期間+1)で求めます。
 指数平滑移動平均の計算はこのようになりますが、期間の違う2つのEMA1とEMA2を計算し、そのうえでMACDを求めます。MACDはEMA1−EMA2で算出しますが、通常、EMA1としての計算期間は5日、EMA2としては20日を利用することが多いようです。そして、使用するもう一つのラインですが、これは先に算出したMACDの9日移動平均線で、シグナルと呼びます。もちろん、MACDにせよシグナルにせよ、銘柄に応じてオプティマイズ(最適化)することが望ましいのは確かですが、そもそも計算方法が複雑なテクニカル指標ですから、一般の投資家がそこまで凝ることもないかもしれません。



◇実践的売買方法
 MACDの実践的な利用方法としては、RSIなどと同様、速く動く線(MACD)が遅く動く線(シグナル)を下から上に抜いたときを「買いサイン」とし、その逆を「売りサイン」と判断します。もちろん、買いのサインとして信頼が高いのは、十分に底値圏に下がった位置でこのクロスが発生することです。クロスが発生したあと、両線が順調に上昇していけば、実際のチャートも上昇しているはずです。売りの場合はまったく逆で、十分な高値圏でクロスしたときがサインとなります。
 また、MACDの場合、ゼロの位置を気にするのも特徴的です。つまり、先のような買いサインを示すクロスが起こった後で、ゼロの位置を両線が抜いてくると、買い建てしたポジションはそのままにして、今後は利食いのタイミングを探ることになります。仮に、いったんゼロの位置を下回れば現在のポジションに対する警戒感が必要ですし、場合によってはポジションを手仕舞うことも必要になります。実際の株価が買値よりも下回ってくれば、早めに投げて様子をみることが必要ですが、その際、株価の下げほどに両線が押さないまま再び上昇に転じてゼロを上回るようなら、逆に株価は本格的なリバウンドになることも多く、それを買いサインと捉えることになります。
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