テクニカル指標の活用と応用
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テクニカル指標の活用と応用
◎出来高と株価帯出来高

◇意外と見落としがちな出来高の意味
 "出来高"とは、その日売買された株数のことを表わすものですが、実は新聞やテレビの株式市況解説などでは、値動きとともに必ずといってよいほど紹介されている重要な指標でもあります。相場全体の話であれば、「きょうの東証1部の出来高は4億株と薄商いでした」などと表現され、個別銘柄であれば、「松下電器が2000万株を超える大商いとなりました」などと使われるのを聞いたことがあるのではないでしょうか。
 それでは、出来高というのがどうしてそれほど株式市場では重要な要素とされているのでしょう。それは出来高がマーケットの"エネルギー"の大きさを表現しているからにほかなりません。通常、マーケットが大きな動きを見せるときには出来高が急増したりします。逆に、大きく動いていても出来高を伴っていなければ、それが一過性の動きであることも多いといえます。上昇相場で急激に出来高が細ってきたりすると、エネルギーがしぼみつつあると読んだりするわけです。しかしながら、あまりに短期的な動きでは、そのエネルギーがトレンド性のあるものかどうかを計ることはできません。そこで、こうしたダマシを排除するために「出来高移動平均」にも気を配るわけです。

 さて、出来高の具体的な読み方です。何でも結構ですから個別銘柄のチャートを手にとってよく見てください。流動性が確保された銘柄であれば、多くの銘柄が出来高の増加とともに相場も上昇していることがわかると思います。相場がピークをつけると同時に出来高が細り始めていることが多いはずです。これが何を意味するのか。つまり、出来高がピークを打てば、上昇していた相場もいったん調整が避けられないということです。これまでの相場の勢いが強ければ強いほど、出来高の減少には気をつけなければなりません。
 下落相場でも同じように読むことができます。よく"セリング・クライマックス"という言葉を聞いたことがあるでしょう。これは典型的な底打ちのパターンですが、投げが投げを誘発し、相場が出来高を伴ってパニック的に大きく下げたとしても、そうした投げはいつまでも続くわけではなく、出来高がピークを打ってしまうと同時に、下への強い動きが止まってしまうことが多いことを示すものです。



◇株価帯出来高ってなんだろう?
 出来高は、日足チャートと並行させて時系列的な見方をする以外にも、株価の価格帯別に見ることで、その価格帯におけるエネルギーがどのくらい強いのかを推測することができます。
 たとえば、株価が長い下落基調から反転し、上昇基調を辿り始めたとしても、その上の価格帯における累積出来高が多いと、それを越えて行くのは意外にエネルギーが必要だと考えられます。その水準では、過去にかなりの商いをこなしているわけですから、そこに差し掛かってくれば、含み損を抱えている投資家の"戻り待ち"や"ヤレヤレ"の売り圧力が強まるためです。相当売り圧力も強く、一筋縄では越えていけないと読めます。しかし、何らかのきっかけで、価格帯出来高が多い水準をいったん越えてしまうと、そこより下で買っていた向きの慌てた売りがもう出てこなくなり、その後の需給はかなり好転します。このため、相場は振れやすい状態になるのです。そして、出来高を伴ってその水準を抜けていくようなら、売り方の買い戻しを巻き込む形で、その相場の基調がかなり強くなることもあるのです。


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